「水循環基本法」と「雨水の利用の推進に関する法律」(雨水法)が2014年に制定されて10年となりました。この間、地球環境は温暖化を通り越して「地球沸騰化」の時代と呼ばれる状況に悪化しています。世界中で豪雨や渇水が頻発し、対策としてグリーンインフラへの取り組みが加速しています。2030年を目標とする30by30と取り組みも始まっています。国土交通省では2021年に「流域治水プロジェクト」を提唱し、雨水への取り組みも官民問わず全ての主体が関わる課題となりました。民においてはオンサイト雨水対策及びグリーンインフラとしての「雨庭」に注目が集まっています。これに伴い、これまでの雨水タンクや貯留槽のあり方についても見直しが求められています。雨水活用は、雨水制御にとどまらず、生物多様性や脱炭素にも関わるグリーンインフラのキーアイテムとして再認識されています。そして今、世田谷区でグリーンインフラガイドラインとその技術指針が公表されるなど、雨水活用の技術的な基準や制度を整える動きがようやく始まりました。これを契機に、如何に基準や制度などの仕組みを整えていくか、その課題を洗い出し今後に向けた展望を描きたいと思います。

 

【日時】2024年5月17日(金) 14:00~17:30

【会場】法政大学ボアソナードタワー26階スカイホール

【開催方式】リモート併用

 ◆主催:法政大学エコ地域デザイン研究センター

公益財団法人 雨水貯留浸透技術協会

特定非営利活動法人 雨水まちづくりサポート

一般社団法人 日本建築学会 あまみずのこれからを考える小委員会

◆後援:国土交通省

◆参加方法:参加費無料  要予約 申込先

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelbiuPYxYNAL5SFShBBDwv65BVYxymLAIxXsl_7xBWPD4rDQ/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0

 

<プログラム>

【事前報告】Web上に動画を掲載 5月1日~17日

    状況報告:「雨水基準制度研究会のこれまでの活動」/屋井裕幸(雨水貯留浸透技術協会)

    世田谷区グリーンインフラガイドライン紹介動画

【シンポジウム】

14:00 主催者挨拶:法政大学江戸東京研究センター センター長

趣旨説明:神谷 博(法政大学エコ地域デザイン研究センター客員研究員)

来賓挨拶:国土交通省

基調講演:「熊本における雨庭の取り組み・2030by2030」

          /島谷幸宏(熊本県立大学特別教授)

15:00 報告1:自治体分科会

①「世田谷区グリーンインフラガイドラインの策定」/世田谷区豪雨・下水道対策課

②「自分でもできる雨庭づくりの手引き」/世田谷トラストまちづくり

報告2:雨にわ分科会

「雨庭の性能にかかわる調査研究」/屋井裕幸(雨水貯留浸透技術協会)

    報告3:製品分科会

「雨水タンク~雨庭システムについて」/岡田誠之(NPO雨水まちづくりサポート副理事長)

16:00 パネルディスカッション:「雨水活用の基準や制度を考える」

話題提供:「雨のインフラはどうあるべきか」/古米弘明(東京大学名誉教授)

     パネリスト:古米、島谷、世田谷区、世田谷トラストまちづくり、屋井、岡田

コーディネーター:神谷(NPO雨水まちづくりサポート)

17:25 閉会挨拶:日本建築学会

17:30 閉会

18:00 交流会 ボアソナードタワー25階スタッフクラブ(予定)

 

<展示>

会場内にてパネル展示 

雨水関連及びグリーインフラ関係のパンフレット等の展示、配布

 

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【事務局】雨水基準制度研究会

連絡先:NPO雨水まちづくりサポート amemachi.supo@gmail,com

TEL 03‐6455‐4200 担当:神谷