FUKU*fuku
FUKU*fukuの雨にわ
雨庭とは雨や敷地に降った雨水を下水などに流さず、
一時的に蓄えてゆっくり浸み込ませる構造を持った庭です。
線状降水帯などによる集中豪雨の際に、
道路やまちが浸水する危険を減らす取り組みとして、
住宅の小さなスペースで始めることができます。
世田谷区の空き家活用プロジェクトの一環で、
地域のための子育て支援スペース「おでかけひろばFUKU*fuku」 として利用されている戸建て住宅に、
個人でも始められる方法・材料で雨にわをつくる実践を行っています。
雨にわのひみつ
浸透筒
道路側の舗装を30cmほど剥がして溝を掘り
世田谷の竹を使って作った浸透筒を50本並べています。
筒は、横に穴を開けて軽石などを詰めてあり、
水をゆっくり地中に流します。
松の下の軽石の層
松の周りを掘って、土の下に軽石の層を作っています。ここに水が蓄えられ、草花をうるおしたり、ゆっくり下の土に染み込みます。
雨水タンク
ウッドデッキの横には、雨水を貯める「雨水タンクが設置してあります。
Fuku*fukuの植物
ラベンダードリームのアーチ
四季咲きで育てやすいツルバラのアーチ。
屋根からの雨水を引き込むホースを添わしています。
そのバラを中心としながら、北東向きの松の下の半坪ほどの庭には
バラを引き立てる宿根草を定植しています。
ガーデンの宿根草
宿根草は蜜源を絶やさない、なるべく花期の長いものを選び、
ハチやテントウムシ、バッタなど生きものも呼び寄せる工夫もしています。

アジサイ アナベル
花期:初夏
日照:やや半日陰

クナウディア アルペンシス
花期:初夏~盛夏
日照:日向~半日陰

クナウディア アルペンシス
花期:春~夏
日照:日向~半日陰

クナウディア マースミジェット
花期:春~夏
日照:日向~半日陰
雨にわを知るワークショップ
FUKU*fukuでは、雨にわをつくることと平行して、「雨にわを伝える」ワークショップを実施しています。
利用者の親子を対象に、雨にわの役割や土の固さと水の染み込みやすさの関係、
水・植物とやってくる生きものの関係などを実践・体験を通して知ってもらう機会としています。