雨水まちづくりサポートでは、12/23(日)に第3回雨水検定(初級)を開催しました。
3連休の中日、雨模様の日の開催でしたが、11名の方に受検いただきました。
今回は前半は特別講演として、すみだ北斎美術館から五味和之学芸員にお越しいただき、「北斎が描いた雨」と題してお話いただきました。北斎が雨を描いた作品はそれほど多くはないそうですが、「風景画」を完成させたと並び称される広重と比較しつつ、大変興味深いお話をうかがうことができました。
北斎は人物を大切に描き、雨は人を極力遮らないように幾何学的で一定方向、平行に描く。
広重は人物はスケール感の目安程度、雨も人にかかっても気にせずいろいろな方向から乱れ打ち。
そう言われて改めてそれぞれの作品を見てみると本当に興味深いです。また、いろいろな方向から降る雨は1枚の版木では表せないそうで(交点の部分の木がすぐに欠けてしまうそうです)、複数の版木を使った贅沢な作品ともおっしゃっていました。
今後も、「雨水検定」と併せて雨について別の分野から様々な見方をお伝えするセミナーや講演も企画していきたいと思います。ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。大変お疲れさまでした。
次回の初級検定は来年春頃を予定しております。また、来年は初級取得者に向けた中級検定の開催準備も進めておりますので今後とも「雨水検定」をよろしくお願いします!