雨水まちづくりサポートが企画・編集を担当した、国土交通省水資源部発行の雨水活用広報パンフレットが、水資源部のウェブサイトで公開されました。
PDF形式のファイルをダウンロードいただき、出力してお使いいただけます。
私たちのくらしを介して雨を見たときに、家や敷地やまちでどんな取り組みができるのか、それが防災・減災やまちの景観づくりとどんな風に関わっているのか、イラストや具体的な数字をあげながら、網羅的かつコンパクトにまとめた内容になっていますので、ぜひアクセスしてご覧ください。
雨水まちづくりサポートが企画・編集を担当した、国土交通省水資源部発行の雨水活用広報パンフレットが、水資源部のウェブサイトで公開されました。
PDF形式のファイルをダウンロードいただき、出力してお使いいただけます。
私たちのくらしを介して雨を見たときに、家や敷地やまちでどんな取り組みができるのか、それが防災・減災やまちの景観づくりとどんな風に関わっているのか、イラストや具体的な数字をあげながら、網羅的かつコンパクトにまとめた内容になっていますので、ぜひアクセスしてご覧ください。
2018年は様々な気象災害が多発し、あらためて雨との関わり方について多くの人が強く意識させられた年でした。NPOとしても2018年10月に「特別メッセージ」を発し、今後の雨水への取組の心構えを公表いたしました。
第3回目となる雨まちづくりセミナーでは、三井住友海上火災保険株式会社から城千聡さんを講師にお招きし、駿河台緑地の多面的な利用に加え、保険会社にとってますます重要になっている、気候変動による被害の防止や軽減のための取り組みについてお話しいただきます。
日 時:2019年5月18日(土) 14:30~16:45 ※終了後会場を移して懇親会を予定(会費4000円程度)
会 場:建築会館 301-302会議室 https://www.aij.or.jp/jpn/guide/map.htm
参加費:一般1,000円 会員・学生500円
定 員:50名(先着受付)
お申し込みは下記フォームからお願いします。
https://goo.gl/forms/OMRMI5sXFFD5cWSu2
<プログラム>
14:30 主催者挨拶
14:40 講演 「保険会社として取り組む気象災害と雨」 城 千聡氏(三井住友海上火災保険株式会社 総務部 地球環境・社会貢献室)
15:45 質疑応答及び雨水トーク 聞き手:神谷 博
16:40 閉会挨拶
16:45 閉会
チラシはこちらから
雨水の一般常識や雨水活用技術の知識、雨水の歴史文化に対する見識などを問う問題に選択式で回答する日本初の検定です。
今回は検定に先立ち、特別講演として角谷昌子さん(俳人協会理事)から「雨と俳句」のテーマでお話をしていただきます。
その後、雨と水に関するお話とクイズで予習をしたあと、検定問題にチャレンジしていただきます。
検定後はその場で答え合わせと解説を行い、検定証書をお渡しします。
雨や水、水循環に関心のある方、新しい知識を身につけたい方、どうぞお気軽に挑戦してみてください!
チラシはこちらからダウンロードいただけます。
また、過去に実施した「雨水検定」の問題と解答を公開していますので、ぜひ事前にご覧ください。
日時:5月25日(土)13:30〜16:30(13:15受付開始)
会場:東京・日比谷図書文化館 小ホール(〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-4)https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/
対象:小学校高学年以上 ※小学生の方は保護者同伴でお申し込みください
検定料: 1,000 円
持ち物:筆記用具
主催:雨水まちづくりサポート 協力:雨水市民の会
お申し込みは下記フォームからお願いします。
平成26年に「雨水の利用の推進に関する法律」が施行され、国及び独立行政法人等の建築物には雨水利用が原則整備されることになりました。
全国に雨水利用施設が約3000か所ありますが、これから施設を適切に運用するためには、十分な技術を習得した者が管理に当たらなければなりません。そこで「NPO雨水まちづくりサポート」では、雨水活用施設の専門の維持管理者「雨水活用施設維持管理技士」の第3回認定試験を実施することになりましたので、下記の通りご案内します。
1.実施日時
一次講習(通信講義) 2019年10月1日(火)から10月26日(土)の期間
二次講習・試験 2019年10月26日(土)13:00~17:00
(雨水活用施設の概要、設備機器の概要、水質測定器、水量・水質管理、保守点検等)
2.二次講習・試験会場
建築会館 (〒108-8414 東京都港区芝5-26-20)地図
※交通 JR田町駅,都営地下鉄三田駅(浅草線・三田線)徒歩3分
3.受験資格
下記、1)または2)に該当する方。
1)雨水に関する専門性を有する実務経験10年以上の者(書類審査)
2)技術士、一級建築士、一級建築施工管理技士、一級管工事施工管理技士、建築物環境衛生管理技術者、浄化槽管理士、建築設備士、空気調和・衛生工学会設備士、一級ビオトープ計画管理士、一級ビオトープ施工管理士のいずれかの資格を有する技術者
4.認定費用
受講料3万円、認定証発行料1万円(合格者のみ)
5.受付期間・申し込み方法
受付期間:2019年7月16日(火)から9月10日(火)まで
申し込み方法
1)こちらから専用フォームに必要事項を記入し、送信してください。送信後、別途Eメールにて顔写真(jpg形式、データサイズ500KB〜1MB)をお送りください。
2)上記3の1)に該当する方は業務実績書にご記入の上、Eメールにて事務局宛にご送付ください。事前の書類選考を行います(結果については9月上旬より順次Eメールにて通知いたします)。
6. 受講の流れ
1)お申し込みフォームと顔写真受領後、お知らせする指定の口座に受講料をお振込いただきます。
※書類審査を必要とする方は、審査結果の通知後に受講料をお振込いただきます。
2)9月下旬にテキストと受講票がお手元に届きます(郵送)。
3)一次講習:各自テキストを読み、自主学習と成果を問うレポート作成を行っていただきます。
4)二次講習・試験:10/26(土)に3.5時間の講習と試験を受けていただきます。
※テキスト、受講票、一次講習のレポートを必ずお持ちください。
7.合格者の発表
試験終了後1か月以内に連絡先にメールで合格可否の連絡を行います。
合格者には、雨水活用施設維持管理技士の認定証を発行します。(発行料1万円をお振込いただきます)。
また、NPO入会手続きも行っていただきます。
8.資格者の利点
雨水活用施設維持管理技士の資格者は、本NPOに登録いただき、雨水活用施設の管理者に紹介・推薦等を行うと共に、本会主催の講習会等を割引価格で受講できます。
9.お問合せ・連絡先
所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-20-14神宮村301
特定非営利活動法人 雨水まちづくりサポート
雨水活用施設維持管理技士認定試験運営委員会
e-mail:amemachi.supo@gmail.com
1/19(土)に、第2回 雨まちづくり連続セミナー「雨のみちをデザインする〜タニタハウジングウェアの取組」を開催し、35名の方にご参加いただきました。
2部制で実施したセミナーの模様を小川理事のレポートから抜粋してご報告します。
【第1部】雨水まちづくりサポートによる、雨水への取組みの現状報告と2018年度資格取得者への認定証書授与式
2016年7月28日の設立から2年半余りが経ち、今年度は「雨水技術者認定」、「雨水検定」、2件の受託業務があり作業を進めている旨、神谷理事長から報告しました。
ご来賓からは、それぞれに当NPOへの期待を込めた後押しの言葉をいただきましたので要旨をご紹介します。
国土交通省水資源部水資源政策課 今長岳志課長
「雨水の利用の推進に関する法律」成立後、自治体への取組みを促すとともに、近年多く発生している災害時での対応、ならびに雨水の流出抑制と貯留・利用を組合わせた総合治水を推進している。これを支援する本NPOの活動に期待している。
(公社)雨水貯留浸透技術協会 屋井裕幸常務理事
雨水の浸透・貯留技術は治水対策として有効な技術である。その対策としてGI(グリーンインフラ)は普及のために数値化が必要であり、日本建築学会の蓄雨の概念による100㎜達成が求められている。また、極端気候が多発し雨水対策は世界の都市の共通の問題となっている。
九州産業大学 山下三平教授
福岡の「あまみず社会研究会」は本NPOと連携して、雨水活用技術の普及を推進している。福岡でも雨水ハウスの実績があり、また昨年末に東京で雨水コーディネータ養成講座を開催しており、今後協力して普及活動を推進したい。
「人を育てる」:雨水技術者認定の認定証の授与
続いて、雨水技術者認定について今年度の活動報告と認定証の授与を行いました。
昨年度に続き2期目となる維持管理部門(A-1)は、6名が雨水活用施設維持管理技士の資格を取得しました。また、今年度初めて実施した設計監理部門(A-2)では、雨水活用施設設計技士(雨水デザイナー)6名、雨水活用相談員(雨水アドバイザー)3名が誕生しました。
「雨の常識を広める」:雨水検定
より広く雨水に関する知識を普及することを目的にスタートした雨水検定についても活動報告を行いました。「あまみずとうすいの違い」「蓄雨」という概念の説明など、セミナーに初めて参加された方への解説も意図して、雨水検定の過去問からクイズ形式で会場に問いかけながら実施状況を報告しました。今年度は雨水検定初級の第2回(8/6)、第3回(12/23)を実施し、合計で18名の方が受検しました。2019年度は、4月頃に初級第4回を行い、年度内に雨水検定中級を実施する予定です。
【第2部】雨まちセミナー:「雨のみちをデザインする」
講師:谷田 泰氏(㈱タニタハウジングウエア代表取締役社長)
第2部は講師の谷田さんのご講演とそれを受けた、当NPO神谷理事長との雨水トークを開催しました。
谷田さんからは、金属製の雨とい・屋根材・外装材を製造・販売する会社の社長に就任されてから、「雨のみちをデザインする」というコンセプトに至った経緯や現在の雨水利用の事業活動について、写真を多く紹介しながらお話しいただきました。雨といは何のために存在するのか? 雨といのルーツは? 晴れの日の役割と雨の日の役割とは? 雨のみちをデザインするとは? 雨水利用を事業して雨をひらくことで得られる豊かさとは? ・・などなど、改めて新しい視点で雨を捉えることができました。
ユニークな雨といの例として、ヨーロッパの建築物にみられる怪物「ガーゴイル」の形状をした雨水排水口を紹介されたり、自社で開発した鎖といのパーツであるカップ型が、シャンデリアとして使用されている事例があるとのお話もありました。なお、谷田さんが発行されたオリジナル絵本「雨くんの一人旅」は、雨にも降りたい家と降りたくない家があるのではないか、という着想からストーリーを考えたとのこと。ぜひ読んでみたいなと思いました。
後半は「雨水トーク:雨のみちをつなげるには」として神谷理事長の進行で会場からの質疑も交えてディスカッションを行いました。
「雨のみち」というコピーを考えたのは谷田氏ご自身だそうで、漢字を使わずにひらがなにしたことで「道・路・未知」など複数の意味を込めているそうです。特に、現代に雨水利用の未知なる可能性を探りたいとの強い想いがあるそうです。また、会場からは、米国西海岸にある「雨が流れることで鮭が遡上するように見える雨とい」を例に、アーティストも巻き込んでユニークな雨といを創り出す試みの提案もありました。豪雨対策への対応、雨水利用しやすい雨とい、ユニークな雨といなどより付加価値の高い雨といへ期待する意見も複数飛び出しました。
2018年は様々な気象災害が多発し、あらためて雨との関わり方について多くの人が強く意識させられた年でした。NPOとしても2018年10月に「特別メッセージ」を発し、今後の雨水への取組の心構えを公表いたしました。
局地的な豪雨の多発や巨大台風による強風と高潮、大雨による土砂災害、更に大地震など、これらは皆関連性があると言われており、地球温暖化に伴う近未来予測として懸念されてきたことです。これが現実の災害として姿を現し始めています。温暖化回避はもはや不可能な局面に入ったとの見方もありますが、私たちはこれから何をなすべきか。安全安心な生活を送るためできる具体的な取り組みについて、実践から学び、セミナーで一緒に考えていきたいと思います。
日 時:2019年1月19日(土) 13:00~16:30 ※終了後会場を移して懇親会を予定(会費4000円程度)
会 場:日本建築会館 会議室301・302 https://www.aij.or.jp/jpn/guide/map.htm
参加費:一般1,000円 会員・学生500円
定 員:50名(先着受付)
お申し込みは下記フォームからお願いします。
https://goo.gl/forms/nSjOQw56rfoYpRQW2
<プログラム>
第一部「雨水への取組みの現状報告」
13:00 主催者挨拶
13:10 来賓挨拶:国土交通省水資源部水資源政策課
13:20 来賓挨拶:雨水貯留浸透技術協会
13:30 報告1「人を育てる」 雨水技術者認定・維持管理部門及び設計監理部門
14:00 報告2 「敷地やシステムを評価する」 雨水活用サイト認証及びシステム認証
14:30 報告3 「雨の常識を広める」雨水検定
14:50 休憩
第二部「雨まちセミナー」
15:00 講演 「雨のみちをデザインする」 谷田 泰氏((株)タニタハウジングウエア代表取締役社長)
15:45 質疑及び雨水トーク「雨のみちをつなげるには」聞き手:神谷 博
16:25 閉会挨拶
16:30 閉会
チラシはこちらから
雨水まちづくりサポートでは、12/23(日)に第3回雨水検定(初級)を開催しました。
3連休の中日、雨模様の日の開催でしたが、11名の方に受検いただきました。
今回は前半は特別講演として、すみだ北斎美術館から五味和之学芸員にお越しいただき、「北斎が描いた雨」と題してお話いただきました。北斎が雨を描いた作品はそれほど多くはないそうですが、「風景画」を完成させたと並び称される広重と比較しつつ、大変興味深いお話をうかがうことができました。
北斎は人物を大切に描き、雨は人を極力遮らないように幾何学的で一定方向、平行に描く。
広重は人物はスケール感の目安程度、雨も人にかかっても気にせずいろいろな方向から乱れ打ち。
そう言われて改めてそれぞれの作品を見てみると本当に興味深いです。また、いろいろな方向から降る雨は1枚の版木では表せないそうで(交点の部分の木がすぐに欠けてしまうそうです)、複数の版木を使った贅沢な作品ともおっしゃっていました。
今後も、「雨水検定」と併せて雨について別の分野から様々な見方をお伝えするセミナーや講演も企画していきたいと思います。ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。大変お疲れさまでした。
次回の初級検定は来年春頃を予定しております。また、来年は初級取得者に向けた中級検定の開催準備も進めておりますので今後とも「雨水検定」をよろしくお願いします!
雨水の一般常識や雨水活用技術の知識、雨水の歴史文化に対する見識などを問う問題に選択式で回答する日本初の検定です。
今回は検定に先立ち、特別講演として五味和之さん(すみだ北斎美術館学芸員)から「北斎が描いた雨」のテーマでお話をしていただきます。
その後、雨と水に関するお話とクイズで予習をしたあと、検定問題にチャレンジしていただきます。
検定後はその場で答え合わせと解説を行い、検定証書をお渡しします。
雨や水、水循環に関心のある方、新しい知識を身につけたい方、どうぞお気軽に挑戦してみてください!
チラシはこちらからダウンロードいただけます。
日時:12月23日(日)13:30〜17:00(13:15受付開始)
会場:東京・日比谷図書文化館 小ホール(〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-4)https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/
対象:小学校高学年以上 ※小学生の方は保護者同伴でお申し込みください
検定料: 1,000 円
持ち物:筆記用具
主催:雨水まちづくりサポート 協力:雨水市民の会
お申し込みは下記フォームからお願いします。
特別メッセージ「雨水自立の家」
2018年10月5日
特定非営利活動法人 雨水まちづくりサポート
近年の気象災害の頻発は、今年に入り更に激しさを増しています。
つい最近の西日本豪雨による土砂災害や大型台風の強風、高潮、塩害、北海道胆振東部地震と全道停電など、日本列島全域が巨大災害に見舞われています。
これらの災害で命を落とした方々のご冥福をお祈りいたします。
こうした事態に際し、雨に取り組む私たちとして、何をすべきかを明確にしないといけません。
雨が引き起こしている災害ではありますが、その雨とどう取り組むかが私たちの生存をかけた課題となります。
雨水の被害の後で、困るのも水です。
都市の中では、雨による被害を受ける地域に対して、被害のない地域は場合によっては被害をもたらす立場にもなり得ます。
私たちは、雨水を蓄えることにより防災、利水、治水、環境に寄与する「蓄雨」という考え方に基づいて雨水まちづくりを推進するための活動を行っています。
しかし、これからはもっと明確になぜ雨を手掛かりにしたまちづくりが必要かを訴え、実践していくことが肝要です。
そこで、今後、「雨水自立の家」というスローガンを掲げて、安全、安心なまちづくりに向けた取り組みを加速していきたいと思います。
「雨水自立の家」とは
「災害時にあっても蓄えている雨を用いて自力で生活を維持できる家」である。
そのために、
1.大雨に対して洪水抑制の能力を持つ大容量の雨水貯留槽を備える
2.太陽光発電などの非常用電源により水を供給する電力を持つ
3.日常から雨水を用いた菜園やプランターにより非常食を備える
さらに、
4.敷地に雨水を浸透させ地域の地下水涵養に役立てる
5.雨水の浸透により緑を育て生きものの多様性を育む
こうした家づくり、まちづくりが当たり前になるように、私たちは活動して行きます。
8/25(土)に東京大学 生産技術研究所 コンベンションホールにて「第11回 雨水ネットワーク全国大会」が開催され、当NPOからも多くの理事、会員が参加しました(大会HPはこちら)。
午前中の雨水に関わる各セクターからの報告では、笹川理事が「雨を活かしたまちづくり、ひとづくり」と題して、雨水まちづくりサポートの活動について報告しました。また、岡田副理事長からは学界の立場で行政、空気調和・衛生工学会、日本建築学会における雨水活用をめぐる動向の報告がありました。
「雨から見える未来」と題した午後のパネルディスカッションでは、神谷理事長がコーディネーターを務め、10周年を迎える雨水ネットワークを総括し、今後の課題と展望についても率直な意見交換が行われました。
今回の成果がネットワークのさらなる発展と雨水活用をめぐる全国的な動きの活性化につながるよう、当NPOとしてもますます積極的に活動を進めていきます。
8/1の「水の日」、8/1〜7の「水の週間」行事や関連の活動を紹介するパネル展の一部として当NPOで制作したパネルを展示いただきました。
団体紹介のほか、子どもにも分かりやすい内容を意識して、雨と共にくらすために私たちができることについて紹介しました。
東京国際フォーラムで開催された「キッズジャンボリー2018」にて、NPO法人日本水フォーラムとの共同企画として、2日間ワークショップを担当しました。雨水まちづくりサポートとしては初の子ども向けイベントへの参加となりました。
ワークショップは、第42回「水の日」・「水の週間」中央行事の一環である「水のワークショップ・展示会」の一コマとして実施され「クイズと実験で雨と水のふしぎを知ろう!」と題して、水にまつわるクイズや雨水と水道水を比べる泡立ち実験などを通して身近な水がどのように自然界や人間の生活の中をめぐっているか、雨のゆくえと私たちの暮らしがどのように関わっているかなどをお話しました。
イベントは連日親子連れで大盛況で、多くの方に水や雨について改めて意識してもらうきっかけになったのではないかと思います。
当日の様子はNPO法人日本水フォーラムのウェブサイトでも紹介されていますのでぜひご覧ください。
http://www.waterforum.jp/all/capacity_development/2018/0822/?p=9922
8/6(月)は、「雨水(あまみず)の日」というのをご存知でしょうか?1994年のこの日に東京都墨田区で雨水利用に関する国際会議が日本で初めて開かれたことを記念して、翌1995年に「雨水の日」が誕生しました。
雨水まちづくりサポートでは、「雨水の日」を知っていただく意味も込めて、8/6(月)に第2回雨水検定(初級)を開催しました。平日の開催でしたが、7名の方に受検いただきました。
ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。大変お疲れさまでした。
今回は冒頭に参加者、スタッフ自己紹介の時間を取り、参加者同士の交流も深めていただけたのではないかと思います。
今年中に初級検定をもう1度開催する予定です。決まりましたらまたウェブサイトでもお知らせいたしますのでご興味のある方はぜひお運びください。
雨水の一般常識や雨水活用技術の知識、雨水の歴史文化に対する見識などを問う問題に選択式で回答する日本初の検定です。
雨と水に関するお話とクイズで、検定の予習をしたあと、問題にチャレンジしていただきます。
検定後はその場で答え合わせと解説を行い、検定証書をお渡しします。
雨や水、水循環に関心のある方、新しい知識を身につけたい方、どうぞお気軽に挑戦してみてください!
チラシはこちらからダウンロードいただけます。
日時:8月6日(月)13:30〜16:30(13:00受付開始)
会場:東京・日比谷図書文化館セミナールームA(〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-4)https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/
対象:小学校高学年以上 ※小学生の方は保護者同伴でお申し込みください
検定料: 1,000 円
持ち物:筆記用具
主催;雨水まちづくりサポート 協力:雨水市民の会
お申し込みは下記フォームからお願いします。
特定非営利活動法人雨水まちづくりサポートでは、雨水活用施設の維持管理や設計監理の能力を有する技術者を認定しています。維持管理部門については、2017年11月に「雨水活用施設維持管理技士」第一期生11名が誕生しました。設計監理部門についても、2018年から募集を開始し、育成講座を開催いたします。
応募者の実務経験等に応じて、「雨水デザイナー」と「雨水アドバイザー」いずれかの資格を取ることができます。少数精鋭(定員7名)、合宿形式の連続講座ですので、少々ハードルが高いかと思いますがご興味のある方はぜひご参加ください。
詳しい講座内容、スケジュールはこちらからご確認ください。
お申し込み、お問い合わせはEメールにてお願いいたします。
NPO法人雨水まちづくりサポート amemachi.supo@gmail.com
「雨まちづくり連続セミナー」は2018年度に4回開催予定です。
第1回は、本NPOの会員でもある(株)竹中工務店の向山氏(設計本部アドバンストデザイン部ランドスケープグループ長)に講師をお願いし、5/26(土)に開催しました。
第一部では向山氏が約1時間にわたり、「人と自然をつなぐ―竹中工務店の仕事」というタイトルで、まちづくりの事例を紹介されました。続く第二部では「雨水トーク」として、向山氏と本NPOの神谷博理事長が参加者からの質問や意見をまじえながら対談を行いました。
向山氏の講演内容は、①まちづくりに関する竹中工務店の紹介、②人と自然をつなぐデザインのヒント、③蓄雨が作り出す環境でした。「人と自然をつなぐデザインのヒント」では、都市再生や快適な空間づくりの事例を紹介し、ユーザー参加、ライフスタイルの変化をもたらす仕組、エビデンスに基づいたデザインの必要性についてお話がありました。
都市再生の事例では、「てんしば」(大阪市)における官民連携による公園づくりと運営管理について報告されました。快適な空間づくりでは、第一生命新大井事務所(神奈川県足柄上郡大井町)における集中とリラックスのリズムづくりに緑化が貢献していることが話されました。また、ユーザー参加では、コイズミ緑橋ビル(大阪市)の光と緑に寄りそう先進ワークプレイス、ならびに石巻門脇地区公園づくりワークショップ(宮城県石巻市)で地域の未来を担う中学生と協業し津波に流された街を復興する活動の例を挙げられました。ライフスタイルの変化をもたらす仕組として「ソトコミ」があり、「ソト」の中から休憩やコミュニケーションに適切な場所を選び、積極的に「ソト」を利用するワークスタイルを示しています。さらに、エビデンスに基づいた環境デザインでは、環境整備による人流の改善の例として、大学内のアスファルト舗装の改修とデッキの新設によりデッキの利用者が約85%増加したことを報告されました。
最後に蓄雨が作り出す環境では、DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)の庭園改修で魅力的な水辺空間の再生がされたことと、日清食品グローバルイノベーション研究センターは雨水を利用した水面に浮かぶ研究所であること、東京都千代田区にある飯野ビルディングは既存緑地と企業緑地をつながる緑のネットワークを構築していることが紹介されました。これらの事例では、多くの写真やパース等が示されました。
さらに、レインスケープの開発・実証と提案では、植栽空間を活用した雨水の貯留・浸透空間の開発を技術研究所で開発・実証中であることにも言及があり、レインスケープやレインガーデンの事例や江東区を中心とした東京イーストベイ構想の提案も紹介いただきました。講演を通して、非常に盛り沢山の竣工物件の写真やパースが示され、緑と水を活用したまちづくりに関する分かり易いお話でした。
第二部の雨水トークでは、第一部で紹介された事例を基に竹中工務店における雨水活用の考え方、顧客とのパートナーシップなど緑と雨水活用の導入についてお話されました。また、プロフェッショナルリスクを回避するために、関係者間のコミュニケーションの重要さやエビデンスや評価の大切さの話も出ました。まちづくりでは、建設時のみでなくその後のメンテナンスが重要であり、ボランティア活動も組み込んで管理作業を計画する必要があります。さらに、アートは建築主によりその重要度が異なり、計画時には各種のアートを盛り込んでいたがその後竣工時までに消えてしまうことも多いとの話もありました。他に、蓄雨の観点からは、雨水の浸透は大きな要素になるが、浸透が難しい地域もあり、雨水貯留槽の建設で対応する場合もあることにも話が及びました。最後にまちづくりの観点からは、「公」と「私」の空間をどの様に確保できるのか、その区分はどの様に考えるのかなどの議論もありました。
今回の雨水トークは“雨水”にこだわったトークではありませんでしたが、緑と水を活用したまちづくりの観点から幅広い対談になりました。
(文:小川幸正理事)
講師:向山雅之(竹中工務店設計本部 アドバンストデザイン部ランドスケープグループ長)
私たちの思い描く2050年の建物やまちは、住まい手が健康・快適で、感性や創造性が刺激され、人々がいきいきと活動し、そして多様な文化が育まれると同時に、建物も都市も自然へのインパクトを最小化し、温暖化ガスを極力排出しないような社会です。近年SDGs(持続可能な開発目標)が注目され、先進企業の活動が洗練されてきており、雨水の利活用も重要な要素です。まちづくりを通したサステナブル社会の実現に向けた竹中工務店の取組をランドスケープデザインの視点からご紹介します。
日時:2018年5月26日(土)
会場:建築会館301+302会議室
主催:特定非営利活動法人雨水まちづくりサポート
参加費:一般1,000円、学生500円、NPO雨まち会員500円
申し込み不要!直接会場にお越しください
プログラム:
第一部 15:00~16:00講演
第二部 16:00~16:30雨水トーク/聞き手:神谷 博(NPO雨まち理事長・建築家)
第三部 17:00雨水談義(会場を移し懇親会、参加費実費5,000円程度)
雨まちづくり連続セミナーについて
雨水の活用を推進する法律ができて3年がたち、雨水をまちづくりに活かそうという動きも出てきました。NPO雨水まちづくりサポートは、そうした活動を支援し、広めていくために、雨水まちづくり連続セミナーを開催いたします。雨水まちづくりが社会に定着するためには、行政や市民の努力だけでなく、企業が日常的な業務として取り組んで行くことが大事です。このセミナーで、雨水への取り組みを行っている企業の活動を紹介し、参加者とともに議論を交わす場といたします。
平成26年に「雨水の利用の推進に関する法律」が施行され、国及び独立行政法人等の建築物には雨水利用が原則整備されることになりました。
全国に雨水利用施設が約2000か所ありますが、これらの施設を適切に運用するためには、十分な技術を習得した者が管理に当たらなければなりません。そこで、「NPO雨水まちづくりサポート」では、雨水利用施設の専門の維持管理技術者『雨水活用施設維持管理技士』の資格講習及び試験第2回を実施することになりましたので、下記の通りご案内します。
1.実施日時
一次講習(自主学習) 平成30年10月1日(月)から10月27日(土)の期間(法規及び基準等)
二次講習・試験 平成30年10月27日(土)13:00~17:00
(雨水活用施設の概要、設備機器の概要、水質測定器、水量・水質管理、保守点検等)
2.二次講習・試験会場
建築会館 (〒108-8414 東京都港区芝5-26-20)地図
※交通 JR田町駅,都営地下鉄三田駅(浅草線・三田線)徒歩3分
3.受験資格
下記、1)または2)に該当する方。
1)雨水に関する専門性を有する実務経験10年以上の者(書類審査)
2)技術士、一級建築士、一級建築施工管理技士、一級管工事施工管理技士、建築物環境衛生管理技術者、浄化槽管理士、建築設備士、空気調和・衛生工学会設備士、一級ビオトープ計画管理士、一級ビオトープ施工管理士のいずれかの資格を有する技術者
4.認定費用
受講料3万円、認定証発行料1万円(合格者のみ)
5.受付期間・申し込み方法
受付期間:平成30年7月23日(月)から9月10日(月)まで
申し込み方法
1)こちらから専用フォームに必要事項を記入し、送信してください。送信後、別途Eメールにて顔写真(jpg形式、データサイズ500KB〜1MB)をお送りください。
2)上記3の1)に該当する方は業務実績書にご記入の上、Eメールにて事務局宛にご送付ください。事前の書類選考を行います(結果については9月上旬より順次Eメールにて通知いたします)。
6. 受講の流れ
1)お申し込みフォームと顔写真受領後、お知らせする指定の口座に受講料をお振込いただきます。
※書類審査を必要とする方は、審査結果の通知後に受講料をお振込いただきます。
2)9月下旬にテキストと受講票がお手元に届きます(郵送)。
3)一次講習:各自テキストを読み、自主学習と成果を問うレポート作成を行っていただきます。
4)二次講習・試験:10/27(土)に3.5時間の講習と試験を受けていただきます。
※テキスト、受講票、一次講習のレポートを必ずお持ちください。
7.合格者の発表
試験終了後1か月以内に連絡先にメールで合格可否の連絡を行います。
合格者には、雨水活用施設維持管理技士の認定証を発行します。(発行料1万円をお振込いただきます)。
また、NPO入会手続きも行っていただきます。
8.資格者の利点
雨水活用施設維持管理技士の資格者は、本NPOに登録いただき、雨水活用施設の管理者に紹介・推薦等を行うと共に、本会主催の講習会等を割引価格で受講できます。
9.お問合せ・連絡先
所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-20-14神宮村301
特定非営利活動法人 雨水まちづくりサポート
雨水活用施設維持管理技士認定試験運営委員会
e-mail:amemachi.supo@gmail.com